
1972年に日本で誕生し、長年にわたり親しまれてきたハンバーガーチェーン「ロッテリア」が、2026年3月までにその歴史に幕を下ろし、新ブランド「ゼッテリア(Zetteria)」へ全面転換することが発表された。これは創業から約54年に及ぶロッテリアのブランド史における大きな転換点である。
ブランド統合の背景と目的
この変更は、2023年にゼンショーホールディングス(Zensho Holdings)がロッテリアの日本事業を取得したことに端を発する。ゼンショーは「すき家」や「はま寿司」など多くの外食ブランドを傘下に持つ大手外食グループであり、ロッテリア買収後に新たな業態として「ゼッテリア」を展開してきた。

ゼンショーは、従来のロッテリアとゼッテリアで異なっていた調達・製造・物流システムを統一することによる運営効率の向上を掲げており、ブランド統合によって原材料調達や店舗運営の合理化を推進する狙いを示している。
ゼッテリアの位置づけと特徴
「ゼッテリア」という名前は、ロッテリアの人気商品「絶品バーガー」と、カフェスタイルの店舗空間を意味する「カフェテリア」を組み合わせた造語であり、ファストフードとカフェの中間領域を目指したブランドコンセプトとなっている。
実際、既存のロッテリア店舗をリニューアルしたゼッテリアは、落ち着いた内装や広めの席、タブレット注文の導入などカフェ的な要素を取り入れながら、バーガーメニューの提供を継続している。

また、店舗数はロッテリアとゼッテリアを合わせ278店(2025年末時点)あり、国内のハンバーガーチェーンとしてはマクドナルド、モスバーガー、バーガーキングに次ぐ規模となっている。
消費者の反応
このブランド転換に対して、SNSなどでは「慣れ親しんだロッテリアがなくなるのは寂しい」といった惜別の声や、「名前だけが変わったのではないか」という消費者の戸惑いの声も聞かれる。今後、ゼッテリアがロッテリアのブランド価値をどのように継承し、新たな顧客体験を提供していくかが注目される。
まとめ
ロッテリアからゼッテリアへの転換は、単なる店名変更ではなく、経営体制の刷新とブランド戦略の再構築を目的とした大きな決断だった。54年にわたり親しまれてきたロッテリアの歴史に区切りをつけ、ゼンショーホールディングスのもとで新たなスタートを切ることで、効率的な店舗運営とブランド価値の再定義が進められている。

ゼッテリアは「絶品バーガー」を軸にしながら、カフェのような落ち着いた空間や利便性を取り入れ、従来のファストフードとは異なる体験を提供しようとしている点が特徴だ。一方で、長年のファンからは惜別の声もあり、ロッテリアの味や思い出をどこまで継承できるかが今後の課題となる。
参考文献
1. https://research.nicoxz.com/articles/zensho-lotteria-zetteria-brand-strategy
2. https://mediadogs.jp/2026/01/21/lotteria-zetteria-rebranding/
3. https://www.msn.com/en-xl/money/other/fast-food-chain-lotteria-to-disappear-in-japan-after-54-years/ar-AA1UM3u0
4. https://www.retailnews.asia/end-of-an-era-lotteria-transforms-into-zetteria-marking-a-new-chapter-in-japans-fast-food-industry/
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